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2023年7月8日開催「子どものための公開リハーサル」の質問にお答えします!
主催事業情報
2023/7/20
2023年7月8日開催「子どものための公開リハーサル」の質問にお答えします!
子どものための公開リハーサル(7月8日)に来てださり、ありがとうございました。
みなさんがくださった質問にお答えします!
音楽堂についての質問は音楽堂スタッフが答えています。
それいがいの質問は神奈川フィルハーモニー管弦楽団のスタッフが答えています。
【リハーサルについて】
・なんでクラリネットがいなかったんですか?(8才)
→じつは、クラリネットはいました。今回聴いていただいた「プルチネルラ」は
クラリネットを含まない曲だったので、舞台上にはクラリネットがいませんでしたが
次の曲の準備のため、舞台裏にはクラリネットの演奏者がいたんですよ。
・曲の途中でコンマスが楽器を高く上げていたのはなぜですか?(10代以下)
→あれは、石田泰尚さんがよくやるポーズです。今度石田さん本人にどんな意味があるのか確認をしておきますね。
・フルートとオーボエの間に立っていた棒は何ですか?(10代以下)
→マイクでした。公演の本番では映像を収録するカメラが入るので、その音を撮るために
舞台上にマイクを立てて録音もしていました。
・指揮者がいないのにどのタイミングで合わせているのですか?(9才)
→みんなで呼吸を合わせています。試しに、隣に家族がいたら声を出さないで“じゃんけん”を
してみてください。同じタイミングで手が出せますよね。それと同じ要領で、みんなで
「せーのっ」と、声を出さないでタイミングを合わせています。
・リハーサルはどれくらい時間がかかりますか?(11才)
→今回のコンサートのためには、1日4時間のリハーサルを3日間行いました。
ただ、これはオーケストラ全員でリハーサルをした時間なので、リハーサルの前に
演奏者一人ひとりが個人練習をしている時間の長さはそれぞれ違うと思います。
・客席にいるスタッフさんはどんなお仕事をしているのですか?(40代)
→みんな、演奏が良くなるためにいろいろなことをしています。一度みんなで演奏した後に
演奏で気になった点を話していたのは、「副指揮者」と言われるスタッフで、
演奏者が舞台上で演奏している時には分かりづらい音量のバランスなど、
気になることを演奏者に伝えていました。
【オーケストラについて】
・神奈川フィルは何年間やっていますか?(10代以下)
→1970年に創立をしたので、2023年で53年目を迎えました!
・みんなで合奏する時に気を付けていることはありますか?(10代以下)
→自分の演奏でまわりに迷惑がかからないよう、しっかり練習をしてくることと、時間を守ること
でしょうか。合奏では、自分ひとりが上手に演奏できれば良い、というわけではないので、自分の
こと以上に、周りの仲間のことを合奏中は考えています。
・弦楽器と管楽器それぞれどのような役割があるのですか?(11才)
→弦楽器、管楽器という大きな違いというよりは、各楽器それぞれで役割が全く違います。
楽器の音色や音量にあわせて作曲家が違う役割を与えているので、その役割を果たすために
一生懸命に演奏をします。じっさいにどのように役割が違うかは、演奏を聴くときに
よーく集中をしてみると、分かるかもしれません!
・コンマスが風邪をひいたらどうするんですか?(6才)
→風邪をひいて出演できなくなったら、どうするのですか?ということでしょうか。
あまり考えたくない非常事態で、幸運にも神奈川フィルでそのような事件は無いのですが、
もしそうなった場合は、コンマスの隣で演奏している1番ヴァイオリン奏者が、コンマスの
代わりをすることになる、と思います。
・団員は何人いますか?(大人)
→神奈川フィルは、2023年7月1日時点で68人の団員がいます!
・演奏する曲はどのように決めていますか?(大人)
→演奏会を企画する時には大体下記のような順番で決めていきます。
1. 演奏会の日程、会場
2. 演奏会の趣旨(例えば、クラシック音楽中心なのか、映画音楽とかを演奏するのか。など)
3. 指揮者、独奏者、曲目の決定
演奏をする曲については、2の「趣旨」を決める際に方向性が決まり、3の「指揮者」を決める際に、
選曲の候補が決まります。その後は、前後の演奏会とのバランスなどを鑑みて、演奏曲を決定します。
・演奏されている方達はおそらく子どもの頃からずっと練習されているのだろうと思いますが、
担当している楽器以外を演奏したいと思うことはないのか、演奏している音楽以外のジャンルに
はまり込んだりすることはないのか、きいてみたいです。
普段全く違う音楽を聴くことはないのでしょうか? (大人)
→演奏をする楽器について、他の楽器に興味を持つことはあるようです。
ですが、自分の担当楽器の練習をしていると他の楽器に目を向けている余裕が生まれない、
ということもあるようです。(もちろん演奏する人もいます)。
聴いている音楽については、クラシック音楽に限らず、いろいろなジャンルの音楽を聴いています。
演奏をするプロは音楽を聴くプロでもあるのです。
【楽器演奏について】
・弾いていてつかれないんですか?(7才)
→疲れますよー。ただ、団員さんは毎日楽器を演奏しているので、疲れにくい演奏の方法を
それぞれ身につけています。
・どうしてあんなに長い時間、息をはき続けられるのですか?(11才)
→よーく練習をしたからです。毎日の練習が大事ですね!
・どんな基礎練習をしていますか?(10代以下)
→楽器によって違いがありますし、同じ楽器でも演奏者によって練習方法は違ってきます。
どの楽器でもおなじことは、毎日練習をすること、良い音のイメージを思い浮かべてその音を出すために
どんな練習をするべきか、毎日考えてじっさいにやっていくこと、です。
・きれいな音色を出すために気を付けていることはなんですか?(10代以下)
→自分が理想とする“良い音”のイメージを忘れれないこと、でしょうか。
【楽器について】
・弦はどのくらいの頻度で替えていますか?(10代以下)
→楽器によって違いますが、それほど頻繁には替えていないようです、3ヶ月くらいから
1年に1回くらいの間が多いようです。
・コントラバスのような大きな楽器はどうやって運ぶのですか?(7才)
→ぶつけたりしないように車で運びます。神奈川フィルがもっている楽器は
演奏会のたびに、大きなトラックに載せて運んでいます。
【音楽堂について】
・お客さんがいる時といない時で音はどのくらい違いますか?(40代)
→音楽堂の残響は1.4秒です。
音楽堂は壁や天井、椅子の背などがすべて木でできており、自然素材である木が音を吸収しています。
そのため、他のホールに比べてお客さんがいる時といない時での音の違いは少ないといわれています。
・会場の座席の場所で、この場所が1番良いというところはありますか?会場内で、
この場所はこの音域が良く響くなど、あれば細かくきいてみたいです。(大人)
→音楽堂は他のホールに比べて「ハズレ」が少ない、つまりどの座席で聴いても良い音が聴けるホールといわれていますが、
位置によって多少、音の特性は違います。
中央通路より前の方だと、ステージの音がよりダイレクトに、息づかいや音色もクリアに届きますし、
一番後ろの29列あたりだと、ホール全体の中でブレンドされた全体の響きが包み込むようにして聞こえてきます。
曲や編成によって、お好みで色々座っていただくのもおもしろいと思います。
【感想】
・石田さんがうまかった(6才)
・石田さんが全体をまとめていてすごかった。でも石田さんだけじゃなくいろいろな人が意見を出していた(11才)
・最初から合っていてすごいなと思いました。(9才)
・Twitterいつも見ています。リバーサルオーケストラももちろん見ました。(大人)
・音に没入できる時間をいただきありがとうございました。(大人)
→神奈川フィルの演奏、石田さんの演奏を興味深く聴いていただき本当にありがとうございます。
Twitterやリバーサルオーケストラも見ていただいているなんて、感激です。
神奈川フィルが取り組んでいることは「演奏をすること」ですが、演奏をしている曲のことや、
演奏に取り組むオーケストラメンバーのことをたくさん知っていただき、演奏会に来たときの
みなさんの楽しみが増えるように、日夜いろいろなことを考えて取り組んでいます。
横浜市を中心に、神奈川県内のいろんなところで演奏活動をしているので、どこかで
神奈川フィルの演奏を見かけたら、ぜひ声をかけてください!
また、神奈川県立音楽堂で(もしかしたら別の場所でも)、お会いしましょう!!