小曽根真(ピアノ)&ゲイリー・バートン(ヴィブラフォン)
スペシャル・コンサート Tour 2017,Final

Makoto Ozone(Pf)&Gary Burton(Vib) Special Concert Tour 2017,Final

  • 日時 2017/6/9(金) 19:00 開演 (18:30 開場)
  • 会場 ホール
  • KAme
    先行
    2017/2/4(土) 予定枚数終了
  • 一般発売 2017/2/11(土・祝) 予定枚数終了
  • お問い
    合わせ
    神奈川県立音楽堂業務課 045-263-2567(9:00~17:00 月曜休館)

【当日券の販売はございません。】
【チケットのお取扱いを終了いたしました。】

チラシデータ(PDF)


比類なきミュージシャンシップ
 中川 ヨウ(音楽評論家、洗足学園音楽大学客員教授)

 

 1983年、カーネギーホールで行われた小曽根真のデビュー・リサイタルを観たことは、今も筆者の自慢だ。日本の若きピアニストが、在学していたバークリー音楽大学の教授だったゲイリー・バートンの目に留まり、メジャー・レーベルから華々しくデビューした。これは当時大きな話題になり、辛口で知られるニューヨークのジャーナリストたちも、「オゾネはスウィングする」と賛辞を送った。

 デビュー時の世界ツアー以降、折に触れ共演を重ねてきた2人だが、小曽根のデビュー30周年に当たる2013年6月には、ヴィブラフォンとピアノのデュオ・アルバム「Time Thread」を発表。日本全国ツアーを敢行し、好評を博した。

 小曽根真は、ジャズでもソロからビッグバンドまでさまざまな編成で楽しませてくれるが、デュオのパートナーとしても、稀有な才能を持っている。それは、何か。相手の演奏を聴き込む能力が極めて高いのだ。ゲイリーの美しいヴィブラフォンの音色を味わい、最も近くにいる聴き手としてそのフレーズ楽しむ。彼が心からそうすることで、ゲイリーからもリラックスした極上の演奏を引き出すことができる。

 師弟関係はいつからか友情に変わり、比類なきデュオとなったこの2人だが、この度、ゲイリー・バートンが演奏活動からの引退を表明した。今でも見事なマレットさばきで素晴らしい演奏を聴かせている彼が引退とは、早いと思う。しかし、常にベストの演奏を届けたいと願う彼の真摯な気持ちを察すると、聴く者としては、受け止めるしかない。

 最後の日本ツアーに、小曽根真とのデュオを選んだゲイリーの気持ちが痛いほど分かる。小曽根なら、絶対にゲイリーの最良を引き出してくれるという確信が、彼にあるからだ。

 その最後のコンサートに駆けつけよう。音楽での素晴らしき語り合いと、2人の永年にわたる温かいミュージシャンシップを心に刻みつけよう。ハンカチが必要なシーンがあるかもしれないが、大きな笑顔が残るコンサートになるに違いない。

 



kanagawa ARTS PRESS 6-7月号
表紙のCREATOR'S VOICE155は、小曽根真さんのインタビュー記事です!
小曽根 真(ピアニスト)
ゲイリーから学んだことは、僕が自分の生徒に対して一番大事に教えていること。
メンターであり、ベストフレンド。
彼がいなければ今の自分はいません。

(取材・文:濱安紹子)
*PRESSの冊子は、音楽堂でも配布しております。ぜひご覧ください。

 


 

※出演者、曲目はやむを得ず変更となる場合があります。あらかじめご了承ください。

小曽根真(ピアノ) ゲイリー・バートン(ヴィブラフォン)■小曽根真 Ozone Makoto (ピアノ)  1983年バークリー音楽大学ジャズ作・編曲科を首席で卒業。同年、米CBSと日本人初のレコード専属契約を結び、アルバム『OZONE』で全世界デビュー。以来、ソロライブをはじめゲイリー・バートン、ブランフォード・マルサリス、パキート・デリベラなど世界的なトッププレイヤーとの共演や、自身のビッグバンド「No Name Horses」を率いるなど、ジャズの最前線で活躍を続けている。また、クラシックにも本格的に取り組み、国内外の主要オーケストラと、バーンスタイン、モーツァルト、ラフマニノフ、プロコフィエフなどの協奏曲の演奏でも大きな注目を集める、2014年にはニューヨーク・フィルのソリストに抜擢され、韓国、日本、ニューヨーク公演で共演。同年、サンフランシスコ交響楽団にも招かれ、ジャズミュージシャンとの公演他、米国でも躍進を続けている。2016年5月には、チック・コリアとの日本で初の全国デュオツアーを成功させ話題となった。 オフィシャルサイト http://makotoozone.com/ ■ゲイリー・バートン Gary Burton (ヴィブラフォン)  1943年生まれ。米国インディアナ州出身。独学でヴィブラフォンを始め17歳でレコードでビュー。2年後にバークリー音楽大学を卒業し、ジョージ・シアリングのグループに参加。続いてスタン・ゲッツのグループで66年まで活動した。67年に初めて結成した自身のクァルテットはジャズ・フュージョンの生みの親となり、多分野の多くの聴衆を魅了した。71年のモントルー・ジャズ・フェスティバルでのヴィブラフォンソロを収録したCD『アローン・アット・ラスト』でグラミー賞を受賞。チック・コリアとのレコーディングでは、2012年にリリースされた『ホット・ハウス』などでグラミー賞を通算7度獲得。演奏家として世界のジャズシーンを牽引する傍ら教育の分野でも活躍、多くの一流ミュージシャンを育てた。71年よりバークリー音楽大学で教鞭を執り始め、89年に同大より名誉音楽博士号を授与される。96年から同大の副学長を務め、2003年に同大を退職後はフロリダを拠点に旺盛な演奏活動を行なっている。2016年、米ジャス界最高の栄誉とされる国立芸術基金(NEA)ジャズマスターズ賞を受賞。

チケット

チケット発売日

KAme先行(かながわメンバーズWEB先行販売): 2017/2/4(土) ~2017/2/10(金)

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一般:2017/2/11(土・祝)

チケット料金
※全ての券種の取扱い枚数を終了いたしました。当日券の販売はございません。 全席指定 一般5,800円、シルバー(65歳以上)5,500円、学生(24歳以下)3,000円 チケットかながわ 0570-015-415(10~18時) *このほか、ぴあ(Pコード:321-557)、イープラスでも発売中。 *シルバー、学生券は、チケットかながわでのみの取扱いです。枚数に限りがあります。 *未就学児の入場は、ご遠慮ください。(託児有)
主催 神奈川県立音楽堂[公益財団法人神奈川芸術文化財団]

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