(c)青柳聡

音楽堂・伝統音楽シリーズ
ひびき、あたらし-雅楽
Performance of GAGAKU

  • 日時 2016/10/1(土) 15:00 開演 (14:30 開場)
  • 会場 ホール
  • KAme
    先行
    2016/6/4(土)
  • 一般発売 2016/6/11(土)
  • お問い
    合わせ
    神奈川県立音楽堂業務課 045-263-2567(9:00~17:00 月曜休館)

木のホールで出会う 鮮やかな伝統

5世紀から9世紀にかけて、遠くはベトナムやインドにまで広がる大陸の音楽と舞が、中国や朝鮮半島を経て、日本へ伝来しました。それらは日本古来の歌舞とともに、宮中の雅楽寮で伝習され、貴族文化の中で熟成を重ねました。そして千数百年。この豊穣で鮮やかな音響と舞の世界は、今なお、日本の伝統としての確かな存在感を放っています。

本公演では、宮内庁楽部楽師らによる雅楽団体「東京楽所」をはじめとする最高峰の演奏で、この雅楽の世界をお楽しみいただきます。
プログラムは古典から現代作品まで多彩。前半は、雅楽の定番『越天楽』を「残楽三返」という雅びな演出でお聴きいただくと共に、現代の作曲家たちによる「新しき響き」もご紹介していきます。後半は舞楽。雅楽が定着し新曲が盛んに創られた平安初期「承和年間」に、天皇の命により大戸清上が作曲したという『承和楽』。そして、中国唐時代の曲で、西域に住む「蛇を好んで食べる人」が蛇を見つけて喜ぶ姿を舞にしたという『還城楽』。装束の色彩や洗練された舞の姿にもご注目ください。

解説も交えて進行いたしますので、雅楽は初めて、という方にもおすすめです。

是非この機会に、雅楽の魅力に触れるひとときをお過ごしください!

東京楽所(管絃・舞楽) 伊藤えり(笙) 佐々木冬彦(箜篌・ハープ) 市坪俊彦(ヴィオラ)管絃…「越天楽(えてんらく)~残楽三返(のこりがくさんべん)」    佐々木冬彦:「その橋は天へと続く~笙、ヴィオラ、ハープ及び箜篌のための~」    山根明季子:「平成飾楽」(委嘱初演) 舞楽…「承和楽(しょうわらく)」    「還城楽(げんじょうらく)」東京楽所(管絃・舞楽) 1970年代宮内庁楽部楽師によって結成された紫絃会を前身として、1978年、宮内庁式部職楽部のメンバーを主体に累代の楽人に併せて、民間の優秀な雅楽奏者も含めて創立。芸術音楽としての雅楽演奏を目的として結成された、現在わが国最大規模の高い芸術性を有する雅楽団体である。 83年、外務省の招請により文化使節としてヨーロッパ各地で公演、86年、エジプト・カイロ公演、87年、米国において日本伝統使節団に参加など世界的な活動を展開している。十数枚のCDを制作し、雅楽の普及にも努めている。 伊藤えり(笙) 東京芸術大学音楽学部楽理科卒。多忠麿、芝祐靖、多忠輝、松井北斗、宮田まゆみの各氏に師事。1986年より「東京楽所」に参加。 長年、古典の雅楽の演奏にのみ注力してきたが、笙の古典調律の響きを活かした即興演奏に魅力を感じ、様々なジャンルのミュージシャンとのコラボレーションを始める。2009年、チャリティーのためのCD「祈りの海へ・・・」(朗読・江原啓之、ピアノ・高橋全、 他)をリリース(総合プロデュース、演奏、製作)。和洋楽器のみならず、デイジュリドゥー、中国の琵琶や笙、薩摩琵琶、ヴォーカル、二胡、書、墨絵パフォーマンスなどジャンルを問わず、様々な形で共演。 佐々木冬彦(箜篌・ハープ) 東京芸術大学作曲科修士課程修了。作曲を松村禎三、黛敏郎他の各氏に、ハープを篠崎史子氏に師事。現在は作曲家、ハープ奏者、また復元された古代の大型ハープ「箜篌」の演奏家として国内や海外での公演、音楽祭、録音等に数多く出演している。1990年~93年、白根桃源郷ハープ・フェスティバル音楽監督。95年福井ハープ音楽賞第2回国際作曲コンクール優秀作曲賞受賞。2011年県立音楽堂の委嘱により新作雅楽曲「華の宴」を作曲、初演。ハープ・ソロ・アルバム「主よ人の望みの喜びよ」「祈り・音楽・海」「RESURRECTION WITH YOU」好評発売中。「甦る古代の響き~箜篌」はレコード芸術誌特選CDに選ばれた。 市坪俊彦(ヴィオラ) 東京藝術大学附属音楽高校、東京藝術大学を経て同大学院修了。在学中、東京文化会館推薦音楽会オーディション、NHK洋楽オーディション等に合格。芸大にて安宅賞を受賞。現在は定期的なリサイタル開催のほか、澤クヮルテット、紀尾井シンフォニエッタ東京、東京クライスアンサンブルのメンバーをつとめており、また国内主要オーケストラには客演首席奏者として度々招かれるなど、ソロ、室内楽、オーケストラの分野で幅広い演奏活動をおこなっている。近年は南西ドイツフィルとの共演やイタリア・クープラ音楽祭への参加等、活動の幅を広げている。 東京藝術大学准教授、沖縄県立芸術大学、桐朋芸術短期大学非常勤講師。 山根明季子(作曲家) 1982年大阪生まれ。京都市立芸術大学卒業、同大学院修了。室内オーケストラのための《水玉コレクションNo.04》で芥川作曲賞受賞。琵琶とオーケストラのための《ハラキリ乙女》、NHK交響楽団委嘱《水玉コレクションNo.06》など、西洋の楽器やアンサンブルから、声、邦楽器作品の作曲、インスタレーション等を通じて、音を視る・音で造形をデザインするというコンセプトで「ポップな毒性」をテーマに作品を制作している。

チケット

当日券
当日券有 14時から販売開始
全席指定 一般4,500円、学生(24歳以下)2,000円 
チケット発売日

KAme先行(かながわメンバーズWEB先行販売): 2016/6/4(土) ~2016/6/10(金)

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一般:2016/6/11(土)

チケット料金
全席指定 一般4,500円、特別ペア(おふたりで)8,000円<売り切れ>、学生(24歳以下)2,000円 
主催 神奈川県立音楽堂[公益財団法人神奈川芸術文化財団]
助成
平成28年度文化庁劇場・音楽堂等活性化事業

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