開館70周年記念/濱田芳通&アントネッロ『オルフェオ』関連企画
オペラ『オルフェオ』を読み解くワークショップ~バロックオペラへの誘い~
2025年2月に神奈川県立音楽堂で開催するオペラ『オルフェオ』を広く知っていただくために、県内のさまざまな施設で関連企画を開催します。
杜のホールはしもとを会場に開催するこちらの企画では、本公演の演出家・中村敬一氏を講師に迎え、出演者による実演付きでわかりやすく『オルフェオ』の魅力を解説します。
- 日時 2025/1/9(木) 14:00 開演 (13:30 開場)
- 会場 杜のホールはしもと 多目的室
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KAme
先行 2024/11/15(金) - 一般発売 2024/11/16(土)
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お問い
合わせ チケットかながわ 0570-015-415(10:00~18:00、年末年始を除く)
講師からのメッセージ
17世紀オペラ創成期の傑作中の傑作「オルフェオ」。 “見てはならない”というモチーフは古事記「イザナキとイザナミ」など世界各地の神話で良く見られますが、この「オルフェオ」でも、死んだ妻を取り戻すため、冥界の王から「地上に戻るまでは振り返って妻の姿を見てはならない」という掟を科されながら、遂にはそのタブーを破ってしまいます。この物語が、多くの音楽家のインスピレーションを掻き立て、オペラの題材としても数多く取り上げられることとなります。 さて、初期バロックの巨匠モンテヴェルディはこの物語をどのように捉えたのでしょうか。生演奏を交えながら当時の舞台や音楽の在り方とともに「オルフェオ」を読み解いていきます。
中村 敬一
出演者・プロフィール
©Keiichi_Kimura | 講師:中村 敬一(演出家) 武蔵野音楽大学、同大学院で声楽を専攻。卒業後、舞台監督集団「ザ・スタッフ」に所属しオペラスタッフとして活躍。以後、鈴木敬介、栗山昌良、三谷礼二、西澤敬一各氏のもと演出の研鑚を積む。1989年より文化庁派遣在外研修員としてウィーン国立歌劇場にてオペラ演出を研修。帰国後、リメイク版『フィガロの結婚』で高い評価を得、二期会『三部作』、東京室内歌劇場『ヒロシマのオルフェ』、日生劇場『笠地蔵』『北風と太陽』で演出力が絶賛され、95年第23回ジロー・オペラ新人賞を受賞。2000年3月には新国立劇場デビューとなった『沈黙』が高く評価され、01年ザ・カレッジ・オペラハウス公演『ヒロシマのオルフェ』では大阪舞台芸術奨励賞を受賞。03年にはザ・カレッジ・オペラハウスで『沈黙』を再び演出。この公演は大阪文化祭グランプリ、音楽クリティック・クラブ賞を受賞。05年度新国立劇場地域招聘事業の第一回作品に選ばれ新国立劇場で上演。その大阪凱旋公演が文化庁芸術大賞を受賞という快挙を果たすのに大きな功績を果たした。オペラの台本も手がけ、松井和彦作曲『傘地蔵』『走れメロス』、新倉健作曲『ポラーノの広場』『窓(ウィンドウズ)』、前田佳世子作曲『どんぐりと山猫』などがある。バロック・オペラの演出も数多く手がけており、「濱田芳通&アントネッロ」とのタッグは本作で5度目となる。国立音楽大学招聘教授、洗足学園音楽大学客員、大阪音楽大学、常葉大学短期大学部音楽科客員教授、大阪教育大学、沖縄県立芸術大学講師。 |
リコーダー:濱田 芳通 我が国初の私立音楽大学、東洋音楽大学(現東京音楽大学)の創立者を曾祖父に持ち、音楽一家の四代目として東京に生まれる。リコーダーとコルネット(ツィンク)のヴィルトゥオーゾとして唯一無二の存在感を放つ。その生命力溢れる自由な演奏は、古楽本来のスリリングな魅力を彷彿させる。国内外においてCD録音多数、いずれも高い評価を受けている。2008年よりバロック・オペラを指揮し、これまでにレオナルド・ダ・ヴィンチが関わったとされる詩劇『オルフェオ物語』の蘇演(本邦初演)、モンテヴェルディの3大オペラ『オルフェオ』『ウリッセの帰還』『ポッペアの戴冠』、カッチーニ『エウリディーチェ』(本邦初演)、ヘンデル『ジュリオ・チェーザレ』など、オペラ創成期からバロックに至る初期のオペラ作品を精力的に取り上げている。 著書『歌の心を究むべし』(アルテスパブリッシング) 古楽アンサンブル「アントネッロ」主宰
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©Martin_Chiang | ソプラノ:中山 美紀 神奈川県出身。東京藝術大学卒業、同大学院独唱専攻修了。卒業時にアカンサス音楽賞および同声会賞を受賞。全日本学生音楽コンクール、国際古楽コンクール〈山梨〉、スペイン音楽国際コンクールなどで上位入賞を果たす。第24回ABC新人コンサート音楽賞受賞。これまでヘンデル「メサイア」、J. S. バッハ「ミサ曲ロ短調」「マタイ受難曲」、モーツァルト「レクイエム」「戴冠ミサ曲」、ベートーヴェン「第九」、ロッシーニ「小荘厳ミサ」、マーラー「千人の交響曲」「交響曲第4番」など多くのソプラノ・ソロを務める。近年はアントネッロ主催公演のソリストとして頻繁に共演。各種コンサートをはじめ、オペラでは『オルフェオ物語』プロゼルピナ、『ジュリオ・チェーザレ』クレオパトラ、『ラ・カリスト』題名役にて出演した。 |
鍵盤楽器:上羽 剛史 桐朋学園大学、アムステルダム音楽院を経て、ミラノ市立音楽院を褒賞付最優等の成績を得て卒業。これまでにオルガンと室内楽をロレンツォ・ギエルミ、チェンバロを渡邊順生、メンノ・ファン・デルフト、通奏低音をクリス・フェルヘルストの各氏に師事。ヨーロッパ各地でラ・ディヴィナ・アルモニア、イ・ポメリッジ・ムジカーリなどのアンサンブルと共演。古楽音楽祭「アルテ・ムジカ・ミラノ」においてソロリサイタルを行い好評を博したほか、オルガニストとしても数多くの演奏会を行う。第1回ミラノ国際チェンバロコンクール入選。第4回「プレミオ・セリーファ」国際古楽室内楽コンクール通奏低音奏者賞。2019年夏に完全帰国し、日本での演奏活動を本格的に再開している。 |
チケット
チケット発売日 |
KAme先行(かながわメンバーズWEB先行販売): 2024/11/15(金) ~ かながわメンバーズ入会はこちら一般:2024/11/16(土) |
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チケット料金 |
全席自由・税込 一般 500円 車椅子 500円(付添1名無料) 高校生以下 無料
*高校生以下、車椅子(付添)はチケットかながわのみで取扱い。無料券も含め、枚数限定、要事前予約。引き取り方法により手数料がかかります。 *未就学児の入場はご遠慮ください。 *会場は杜のホールはしもと(神奈川県相模原市緑区橋本3-28-1 ミウィ橋本8階)です。神奈川県立音楽堂ではありませんので、ご注意ください。 |
チケット取扱い
チケットかながわ | |
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プレイガイド情報 |
チケットかながわ TEL 0570-015-415(10:00-18:00) 窓口 神奈川県立音楽堂(13:00~17:00 月曜休) 神奈川県民ホール・KAAT神奈川芸術劇場(10:00~18:00) チケットMove TEL 042-742-9999(10:00~19:00) |
主催 | 神奈川県立音楽堂(公益財団法人神奈川芸術文化財団) |
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共催:公益財団法人相模原市民文化財団
助成:文化庁文化芸術振興費補助金(劇場・音楽堂等機能強化推進事業)|独立行政法人日本芸術文化振興会
一般財団法人地域創造
公益財団法人朝日新聞文化財団